大阪の鏡開きは15日
 
それまでお鏡を飾っておくべきでしょうが
 
カビが気になり
 
日曜日にお下げしました
 
カチカチになったお鏡は
 
少しカビが生えたところをこそげ落とし
 
半日お水につけておきます
 
 
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乾燥でひび割れしていたので
 
手で割れるところは割っておきます
 
 
つけておくと表面がヌルヌルするので
 
水で洗い落としざるに上げておきます
 
 
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柔らかくなったので小さく手で割ります
 
鏡開きは包丁を使わず木づちや手で割ります
 
そして我が家の鏡餅メニューは
 
「ぜんざい」
 
子供の頃
 
きっちり15日まで神さんや仏さんに
供えられたお鏡は青カビだらけで
 
それをこそげ落としてバケツに水をはり
 
大きなお鏡がどーんと重なって
 
浸かっていました
 
「お母ちゃん。なんで餅がお水に浸かってるん?」
 
「こうしてたらやろこうなるから」
 
と言われふーんと納得したものです
 
 
 
随分カビ臭いが柔らかくなったお餅を
 
火鉢を囲み焼いてお醤油をつけて食べたり
 
ストーブの上に置いてある鍋から
 
湯気が出ているなと思ったら
 
ぜんざいを炊いている最中で
 
知らぬ間に出来上がり
 
「はい!食べや」と餅入りで差し出される
 
 
これが私が子供の頃の美味しい風景の記憶です
 
 
 
今はなんでも便利になって
 
鏡餅といっても個包装の小餅が
 
プラスチックに型取られたお鏡に入っていて
 
時が過ぎたら底をべりっとめくれば
 
お餅がドサッと出てくる
 
これが鏡開きとなっているのかもしれません
 
 
ですが私は
 
 
やっぱり手作りの餅を飾り神仏に感謝し
 
一年の無病息災を願って鏡開きをしたい
 
 
カビが気になり少々早く鏡餅を開きまし事は
 
神さんもお許し下さるでしょう
 
 
あずきをさっと洗い
 
二回程ゆでこぼす
 
そして三回目に小豆が柔らかくなるまで
 
コトコト煮て
 
小豆が芯まで柔らかくなったら
 
小豆と同量の砂糖と塩少々いれて弱火で煮る
 
 
暫く煮たら出来上がり
 
お餅は網で焼いて盛り付ける
 
 
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お餅の周りがカリカリで中は柔らか
 
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コンロでコトコトと煮ていくと
 
リビングまで小豆のいい香りが広がります
 
早く煮えないかなぁ
 
早く食べたいなぁ
 
ついお鍋の蓋を開けては覗き込む
 
 
出来上がりをよそって子供達に差し出すと
 
「おおっー!」と感嘆の声を聞く
 
 
娘は、時々鍋の蓋をあけ
 
「まだある♡」と顔がほころび
 
「お餅ある?」と聞いてくる
 
息子は
 
「ぜんざい大盛りで餅は2つ!」と
 
陶器の丼鉢にてんこ盛りよそって差し出すと
 
 
決まって「あちちっ」と丼を持ちなおす
 
毎年同じように繰り広げられる
 
これが我が家の、美味しい風景です
 
 
圧力鍋なら一瞬に炊き上がりますし
 
なんなら小豆缶は炊く手間も省ける
 
お餅だってカビも生えない個包装が簡単に手に入る
 
ですが
 
私が子供の頃の美味しい風景が心に残っているように
 
 
子供達にも同じように残したい
 
 
「ゆでこぼす」など普段使い慣れない

言葉の響きは
 
作ってみなければ感じられない
 
 
食は文化であります
 
次世代にまで続かせようと思えば
 
いかに美味しい風景の記憶を残せるか
 
それに尽きると思います
 
 
 
どうか娘の心に美味しい風景が残りますように
 
 
 
 

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