55歳という文字が目に飛び込んできて
買って帰った
55歳からのハローライフ
短編5本集です
新刊の時にその時も題名の年齢が選んだポイントだったと思う
はじめの物語、結婚相談所
晴れて夫と離婚してアパートでひとり暮らしをしてみるも
経済的な不安を抱えて結婚相談所で出逢いを求める女性、志津子
はじめて読んだ時も「ないな」と思ったのだ
経済的安定と引き換えに何かしらの我慢を強いられる
そこまでして2人でいる理由はあるのだろうか
熟年離婚した夫は、考えを改め志津子とよりを戻そうと生活を改める
メールで何かとアプローチをかけてくるのど
夫の変化を受け入れ新たに人生をやり直す
そういうドラマはよくある
しかし
久しぶりの再会をした公園でのこと
寒空に乳児をだき抱えた親子がベンチに腰掛けている
どこか疲れきった様子が変だ
DVを受けているのどろうか
元夫は気がつかず自分のこれまでと
2人の未来を語ること以外目に入らないようだ
これだよ!これ!
私もあったなぁ
2歳と1歳の息子を連れ夫の赴任先のサンフランシスコに旅行した時のこと
綺麗な街並み夫に案内され観光していると
道端に小さな女の子を連れた女性が毛布の上に膝を抱え物乞いをしていたのだ
その前を全く気づく様子もなく通りすぎる夫
一緒に旅をしていた妹と私はお互い顔を見合わせて
「ホームレスやんな!」
日本ではそんな光景を見たことがなく
いやあってはならないことだと思う
「この国はなんでや!」となり
「なんで気づけへんねん!」と夫に問いかけたのだ
その強い口調におののいたのか
翌日、彼女達にはシェルターと食事が支給される仕組みがあることを調べてきてくれました
この感覚的な違和感は志津子と共感できる
志津子は公園での光景でひとりで生きていくことを決心する
お金や健康など不安はある
けれど人生で最も恐ろしいのは後悔と共に生きることだ
孤独ではない
そう物語の最後に締めくくっている
50代といば子も巣立ち
夫婦だけの暮らしになり
これまで見えてなかったものが見えたりして
求めている生活とのギャップに悩む人も多いだろう
本書の五つ物語の主人公には
ホームレス、リストラ、老後の夢、夫婦の溝、ペット
物語の背景に夫婦の姿が写し出されている
貧困でも裕福でも抱えている問題はさまざま
そして誰の身にも起きそうな話である
夫婦関係を失敗した私がいうのもなんだが
やっぱり「自分の心を言葉にする」
これが人との関係性をよくすると思う
言わなきゃ伝わらないよ
女も男も
って私が夫と別れる時には
「相手を理解する」
「言葉を交わせば」という気持ちにすらならなかった
そうなる前に‥言葉は必要
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