救うべき子は隣にいる | 水面に浮かぶ水銀の月

水面に浮かぶ水銀の月

下級役人から見た、教育現場の内実や子ども達との日々を、愛を込めて発信しています。

なにしろ根が軟弱なもので


休みになると大抵、身体の

何処かの具合が悪くなります。



ヨロヨロと過ごした

前半三連休の、明け。


「鬼ごっこ」に誘われつい

ムキに走りすぎて、悪化あせる



鬼ごっこが出来なく

なったら、引退だな…  (;´-`)




「オレ、誰にも捕まらなかったよ!」


そう言ってきた彼のことは、そう

言えば誰も追いかけていなかった。


 ( つかまると鬼になって、どんどん

 鬼がふえる、「増え鬼」をしていた。)




転校生は最初のうちは大概

チヤホヤされるものだけど


数ヶ月前に転入して来た、彼を

誰も無視はしないが、構わない。



 子どもって敏感だ。

 何も知らなくても…



中途半端な時期での転出入は

『 ワケアリ 』の場合が多い。




「 前の学校にいた時は、ね。


 習い事色々やっていたけど、

 今はもう、何もやってない。


 お金がなくなっちゃったから… 」



出会ってすぐに、そう

彼から聞かされた時は


金銭絡みだろうと

思っていたけれど


彼が抱えてた “ワケ” 

DVからの避難、だった。




お母さんが夜、家におらず

一人で過ごすことが多くて、

風呂や食事が疎かになりがち。


どうりで、いつも


給食にがっつきすぎては

腹痛を起こしていた訳だ。





まだ4月だというのに、

真夏のような気温の日。



「 気持ちが悪い 」 と訴える彼に

水分は摂っているか?と聞くと



「 水筒がない。


 本当は、前の家に二つあったん

 だけど、持って来られなかった。 」




お母さんは、水筒にまでは

気が回っていないのだろう。


多くの子が持っているような、


保冷機能がしっかりしていて

丈夫で立派なものは、高いし。



うちも、買ってやれなくて

安いものを探して回ったな…





水道の水が飲めない、という子は多い。



確かに最近の、特に学校の

水は何かと危ないけれども


でもまだ、今の所は飲める国で

あるはずだから、耐えておくれ。





「 先生にはさ。


 忘れたいこと、って… ある?」



「 オレ、忘れようとすると

 余計に強く思い出しちゃう。 」




無責任なポジティブは

つらさを吐く口を塞ぐ。


同情するなら、安全な場所

とカネをくれって話だよね。




「 …確かに、」


彼のおかずをそっと

多めによそいながら


「 無理に忘れようとすると

  逆に残っちゃうよねぇ…  」




そんなことしか言えなかった。


強さを強いられても

理不尽なだけだろう。





腹が決まった人は強い。



お母さん。息子さんも今、

必死に踏ん張っています。