空き巣 | kyupinの日記 気が向けば更新

長期入院と空き巣

精神科に限らないと思うが、1人暮らしの高齢者が長期入院する時、家に誰もいなくなるので空き巣のリスクがある。地方では今の高齢者世代は、マンションよりも一戸建てに住む人の方が多いので尚更である。

 

ある時、僕の患者さんが数ヶ月入院した際に空き巣被害にあったことがある。家族はいるが遠方で滅多に帰省できなかった。

 

なんと入院中に1人で泥棒が入り、かなりの重さの金庫を持ち去ったのである。到底1人では持ち去れないほどの重さだったが、その事件の犯人は1人だったのは間違いない。警察官によると、どのように持ち出したのか謎だと言う。

 

意味は違うが、火事場の馬鹿力と言ったところか。

 

しかしその金庫にはすぐに換金できるようなものなどなかったのである。その書類的なものは田んぼのようなところに捨てられていた。

 

結果、金銭的な被害はあまりなかった。

 

今は核家族で老夫婦ないし単身の高齢者の家庭も多くなっているので、今後、日本の治安が悪化すれば同じような事例は発生するように思う。

 

余談だが、イタリアでは古い町並みが多く、景観条例のような法律的な縛りで新規に高層マンションなど建てられないことや、平均して治安が悪いこともあり、空き巣が多いらしい。

 

家の中には、換金しやすい安価でも持ち去られるとまずいものがある。例えばいつも仕事に使うノートパソコンなどである。

 

そのような時、その家の住人はテーブルの上に封筒に入れた150から200ユーロを置き、これで勘弁してくださいと書いておくらしい。

 

それだけの被害で済むなら、不幸中の幸いということなんだろう。