国語の最重要概念、「具体」と「抽象」の理解
論説文の最重要概念、それが「具体」と「抽象」です。
文章の中で、具体的な説明をしているところは、そこから筆者は何をいわんとしているのかを抽象化して考え、逆に抽象的な説明をしているところは、具体的にはどういうことを言っているのだろうかと自分が実感できるレベルにまで具体化して考えることで、文章の解像度が飛躍的に向上します。
私が論説文の授業(特に内容理解)でもっとも気をつけているポイントです。
早稲アカの講師登用試験だった!?
この「具体」と「抽象」、面と向かってそれらがどのようなものかを子どもたちに分かるよう説明せよと言われると面食らう方も多いかもしれません。
実はこのお題、私も(早稲アカの指導方針にはモヤモヤしながらも)尊敬する、早稲アカの国語の先生の講師登用試験のお題だったそうです。これをお題に選ぶあたり、早稲アカはさすがです。
この先生はどうしたか?
このお題に対して、この先生が披露した説明はこちら。れで見事講師登用を勝ち取ったそうです。
・子供たちに以下のクイズゲームをする
【クイズ】単語をあるルールに従って2つのグループに分類する。例えば、アルファベットはA, E, F, H, I…がαグループ、B, C, D, G, J…がβグループである。
【答え】文字に曲線が含まれていない(直線のみで構成されている)のがαグループ、曲線が含まれているのがβグループ
【他の例はは当てはめ】ひらがなの多くはβグループなど他の字にも使える
・抽象化とは具体的な例をもとに共通する要素を抽出すること(この例でいうルールをみつけること)
・具体化はその逆。ルールを個別の例に当てはめること。
子供たちを楽しませながら、感覚的に具体抽象の概念を(それこそ具体的に)伝えられる、非常に良い説明ですね![]()
くま先生の教え方
私もこの「具体」と「抽象」の説明にはこだわりがあります。
くま先生は浜学園講師時代、このような図を書いて説明していました。
「具体」とは「体」を「具える(そなえる)」ことで、その特徴とは「目に見えること」です。黄色とか赤色とか青色とか目に見えますよね?
そして、「抽象」とは、複数の具体から共通する要素を抽出し、表現することです。抽象化には、目に見えなくなるというデメリットがある反面、一つの言葉で複数の事柄を表すことができる=コミュニケーションに便利というメリットがあります。
人間が他の動物と違うところは、この抽象化能力が飛び抜けて高いところにあります![]()
こういう教え方をしておくと、言語論や人間論、コミニュケーション論など、様々な論理的文章をこの図をもとに、「具体的に」(実感を伴って)理解させることが可能になってくるのです。



