※10/28更新 文法に1項目追加しました
ここまでやる!? 予習シリーズの短歌・俳句
早稲アカ小5のカリキュラムでは前回と前々回が短歌・俳句の単元でした。
浜学園でももちろん短歌・俳句の単元はあります。そして、そこで教えるべきことは板書フォーマット/先輩講師の授業見学などを通じてある程度共通化されており、私もまだしっかり覚えています。
そこでその記憶と早稲アカ(四谷大塚)のテキスト=予習シリーズを見くらべて驚かされるのが、予習シリーズの内容の高度さです。
正直、
「そこまでやる!?」
「こんなことまで教えるの!?しかも問題にするの!?」
というレベルです。
※ちなみに、これはレベルの問題というより問い方の問題でしょうが、最難関問題集の俳句の回の出題ですが、多くの設問が、「いやいや、これ小学生には書けないでしょう」というものや、「ちょっと、その模範解答は空想しすぎでしょう」といった、ツッコミどころ満載のものでした
大問1はこんな字数要求されたら、くま先生でも答えるの一苦労しますし、大問2問2の模範解答は「はい
??」というものでした。
古典文法は活用形を知らないと本当は無理だが…
予習シリーズの短歌・俳句回で最も驚いたのは、古典文法をここまでやるか!ということです。歴史的仮名遣いはまだわかるとして、完了の助動詞(つ・ぬ等)、「未然+で=打ち消し」のパターンや助動詞「べし」の複数の用法など、私のイメージでは高校受験でしか問われない知識が、さも当然のように書かれており、しかもそれを知らないと解けない問題も出てきます。
あれを全部理解するには、本来は活用表・活用形(←小学生はやらないし覚えない)を理解・記憶しないと無理だと思います。また、古典文法は英文法と親和性がある(たとえば助動詞「む」は意志・推量と覚えるより、英語のwillと覚えた方が早い)ので、やはり古典文法は本来は中学生以降でやるべきものだと思います。
そのうえで、古典文法の知識を含む短歌(を含む文章題)が中学受験で出題される可能性もゼロではないため、小学生でもギリわかるように、最低限覚えるべきこととしては、以下の7つを挙げます。初級・中級・上級の3つに分けて紹介しましょう。(私が新中1対象にやっていた内容がベースです)
初級
歴史的仮名遣いのルール① 語頭以外の「はひふへほ」→「わいうえお」(原則)
これは基本ですね。ただ、語頭以外にはあっても、そのまま「はひふへほ」と呼ぶ場合もあるので注意を。
歴史的仮名遣いのルール② ①の変換をしたうえで、
au→ou
iu→yuu
eu→you
この3つだけ覚えましょう。たとえば、
・てふてふ→てうてう(①)→teuteu→tyoytyou(②)→ちょうちょう🦋
といった具合ですね。ローマ字の復習も兼ねて、これはトレーニングしても良いと思います。(※たふれる→たおれる といった変換はこれとは別のマイナールールなので扱わなくて良いと思います)
中級
「ア音+ば」と「エ音+ば」
ア音+ば=〜ならば
エ音+ば=〜なので
となります。「ならば」の「ば」がア音、「なので」の「で」がエ音なので、音で関連づけて覚えると覚えやすいです。例えば、
満点ならばうれし = 満点ならばうれしい
満点なればうれし = 満点なのでうれしい
となります。
「む(ん)」の用法(意志・推量)
たとえざ、いざ行かん!は行かないではなく、行こうという意味です。主語が自分だったら、意志、主語が自分以外であれば推量になります。
我行かん = 私は行こう(意志)
彼行かん = 彼は行くだろう(推量)
「ア音+ぬ」と「イ音+ぬ」
ア音+ぬ=〜ない
イ音+ぬ=〜た
となります。意味が180度変わるので気をつけましょう。例えば、
花咲きぬ = 花が咲いた
花咲かぬとき = 花が咲かないとき
という具合です。今までのものをみてわかるように、「ア」の音の場合は、まだ(未だ)その動作が起こっていない(満点ならば=まだ満点はとっていない、行かん=まだ行っていない、花咲かぬらとき=まだ咲いていない)ことがわかりますね。これが、「未然」形という活用形です(→というかたちで文法の授業につなけでいく)。
上級
「べし」の用法=推量・意志・可能・当然・命令・適当(すいかとめて)
推量と意志がセットなのは「む」と同じですね。私はよく、風の谷のナウシカの伝承↓で「べし=推量」を説明していました。
その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし(降り立つであろう)
このシーンですね
ア音+で=〜ないで
これも直感的には難しいですね。「ない」が隠れているという説明をしますがなかなか定着させるのは難しった記憶があります。
私はよく以下の例で覚えさせていました。「べし」の復習にもなって一石二鳥の例文です。
この恨みはらさでおくべきか(はらさないでいられるだろうか)
自然に身につくのが一番?
…とまあつらつら書いてきましたが、本当は、教養として、百人一首等のある程度まとまった量の古典を意味とともに覚えておいて、そこから文法を類推して問題を解くのが一番賢い方法なんでしょうね。
おすすめはこちら。
これ、わたしも子供の頃読んでいました。この漫画のおかげで、だいたい句と訳も自然に覚えていたので、中学以降にならう古典文法でそこまでつまづいた記憶はないです。
もちろん、こぐま用にも買っているんですけどね…。
まったく見向きもされません![]()




