還暦の夫が、学生時代に
「 座っていればいいだけの
楽な仕事だよ 」と言われて
安易に引き受けたのは
精神科病棟での、夜間の
『 見守り 』であった。
確かに、何事もない時には
廊下の椅子に座って、本でも
読んでいればよかったようだ。
しかしひとたび
ことが起こると
暴れる患者さんを抑えつけて
拘束に手を貸さねばならない。
いたたまれなくなって辞めたのは
患者さんに、自分の未来を
見たような気がしたから。
自分もいずれ、制御が効かなくなり
「ああなる」だろう、と思ったから…
らしい。
「 図書室で本を読んでていいよ 」
とよく先生に言われた、と聞くと
どんな児童だったのか想像がつく。
そのうち、読む本もなくなった
そうで、どんだけ〜?と思うが
もしも無理矢理何かを
させられていたならば
きっと発狂し、暴れて
いただろうな、と言う。
「 今の時代じゃなくてよかった。
発達 ❛ 障がい ❜ なんて、言われたら
うちの親じゃきっと、大変だった。」
「 ただ、まぁ… 、 孤独 では
なかったかもしれないけどね。
ネーミングが悪いよね。
『 発達 障害 』なんてさ。
そこはオレが名付けた
❛ 天才の孤独 ❜
の方が、センスある! (。•̀ᴗ-)✧ 」
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帚木蓬生さんの
『 閉鎖病棟 』を読み
「 この本は心に痛い。」
と言っていたのだが、確かに。
作中の、秀丸さんが
背負った最後の罪は
中学時代の事件を彷彿とさせるし
他の患者さん達の過去と
「今」も、突き刺さる。
( ADHD系の特性のある子は
若いうち?はモテる場合が多い。
被害者の女子生徒は、夫の
名前を使って呼び出された。)
「 何故、まず警察に 」的な
やり取りが、『 閉鎖病棟 』
の中でも、なされていたが
夫の場合にしても
地元で有名なヤクザの
息子相手に、果たして
地域の警察がどれだけ
のことをしてくれたか。
被害者の傷をえぐる結果にしか
ならなかったのではなかろうか?
「 普通の 」「まともな」人達なら
後先顧みない行動には出ず
考えた挙げ句、何もしない。
ひどいよねー かわいそーー
ヒソヒソ ヒソヒソ…
で、終わらせるのだろう。
なら、「 マトモ 」?…って??
そう考えると、まともになど
なるもんじゃないねぇ〜?と
思ってしまうのです。


