瞳が合うことは永遠になくても | 水面に浮かぶ水銀の月

水面に浮かぶ水銀の月

下級役人から見た、教育現場の内実や子ども達との日々を、愛を込めて発信しています。

見えない何かをフッと空で摘み

ポケットに仕舞っていたお子は


その後、私の髪をブチッ ハッと毟り


掌に残ったものをしげしげと眺め

厳かに教室のゴミ箱へ捨てに行く…


と、そんな儀式 ? を繰り返すうちに


ようやくその見えない何か

探して泣くことはなくなった。





相変わらず目は合わないけれど


これは真実「 合わせられない 」のだ、

とよくわかったのは、このお子が一度


私の顔をじっと見ようとしたところ、


黒目の両方が真ん中に寄ってしまって

焦点が合わせられない様子を見たから。





こちらの言うことに反応しないからと

言って、聴こえていない訳ではない。


反応する内容と、相手を選んでいる。



独り言のように、ではあるが

私の声に応えるようになり、


「 ヤダ!」はハッキリ

と言えるようになった。



これはとっても大事。



子どもの「 ヤダ!」を時には

薬まで使って、封鎖する学校。


私が密かにやっている仕事

キミらの「ヤダ」を護ること。





急に一人で楽しそうに

笑い出したり歌ったり。



何の歌なんだろ?


「 じかんと〜 ゆのみは〜♪」


って聞こえる。

時間と湯呑み?



よくわからんけど、可愛い。ニコニコ笑い




食べられるものや飲めるものが

ほとんどなくて、給食は全滅。


人間て、こんなものだけでも

成長できるのだなぁ… と驚嘆?!



「 親御さんに、食育指導を

してもらって、云々… 」と


特におばちゃん代官は言うけど。



散々試した挙げ句、のその

限られた食なんじゃないの?


健康な人 !? ってのは、簡単でいいよね〜





世の中で、コレがアレがと

言われていることの大半は


さしてアテにはならないと


こうしたお子たちから

いつも私は教えられる。



そして



「わかったつもり」で

見下す視線の醜さにも


よくよく気づかされます。