水面に浮かぶ水銀の月 -2ページ目

水面に浮かぶ水銀の月

下級役人から見た、教育現場の内実や子ども達との日々を、愛を込めて発信しています。

どっしりと落ち着いて、泰然とした

風体だったそのは近所の顔だった。



夕刻になると、マンションの

一階にある焼き肉店の子らが


「 ジュッリア〜ノ!ご飯だよー 」


と、彼(彼女?) を呼ぶ声が響く。




野良猫に寛容な地域だった。




妊娠中だったこともあって、私は

遠巻きに眺めるだけで、近寄らず


声をかけることもしなかったのだが

実は、猫は怖くて苦手だった。特に


あの、全てを見透かしていそうな瞳が。





自称、『 猫に育てられた男 』だった

夫は、ジュリ( 我が家での呼び名 ) に


何某かを与えたりして

可愛がっていたのだが


私と夫が二人で外に出た時には

ジュリは一切姿を現さなかった。





ほんの僅かしか暮らすことなく

その地域から越すことになって


お腹が大きくなった私だけ先に

実家に帰ることになった、前日。



一人、買い物から戻ると

階段近くにジュリがいた。



 いつも無視しちゃって悪かったな。

 ごめんね、ジュリアーノ。元気で…



そんなことを、心の中で呟き

呟き、階段を上ろうとすると


ジュリがサッと私の横を通り

抜け、階段を上がって行く。



 馴染みの家にでも行くのかな?



別段気にせず、慎重に

階段を上ろうとすると


数段上にいたジュリが


フッと立ち止まって

クルリと振り向いた。



 そして



私が追いついて来るのを

見守るようにして、また


数段先を行って、振り返る。




 … あれっ?



まるで、誘導してくれているか

のように、先を行き止まっては


振り返る様子に、ドキドキしてきた。




 そうして、



それまでに一度も私に近づかず、後を

ついて来ることもなかった、ジュリは


たくさんある扉の中から


夫と暮らす家をちゃんと

選び、ドアの前に座ると


風貌に似合わぬ

可愛らしい声で


「 にゃあ。」と鳴いた。





「 あ、あの、ちょっと待っててね!」



震える手で鍵を開け、煮干し

とミルクを慌てて用意すると


そんなに慌てなくたって、大丈夫

ですよ〜(笑)とでも言うように


玄関前でジュリは静かに座っている。



恐る恐るジュリの頭を撫でた。

猫に触ったのは初めてだった。





食べ終えて、静かに去ったジュリは

その後姿を見せることはなく、私も


その土地から離れてから

もう、30年以上が経つ。




あの時、お腹にいた息子は


どこに行っても何故だか、

異常に吠えられる… と苦笑する。




例え、走行中の車内であっても


轢かれた猫を見つけると

道路に飛び出し拾い上げ


お墓をつくっていたらしい、夫。



そうして弔ってもらった猫たちが


息子の背中を守ってくれて

いるのかもしれない、と思う。




ジュリも、何らかのネットワーク


きっと、私たちのことが

わかっていたに違いない。





あの厳かな、ジュリの仕草を

思い出すにつけ、やはり猫は


私にとって、可愛がりの対象ではなく


『 おそれおののく 』


畏怖の存在、なのであります。




「茶番」視察を復活させた

現場は猛暑の中、大忙し。



授業を乱す、目障りハッお子

不出来汗お子は別室に集められ


お偉いサマ方の目には

触れないようにされた。真顔




かつて、別の現場で


アイツを人目のつく

 場所に出すなッ!!」と


職員達を恫喝した代官長がいたが

保護者からは穏健派に見られてた。



『 立派さ 』を求められる職場ほど

が深いのが、現実。残念だけど。泣 





視察が来ようが研究授業だろうが


別室に集められようが、一つ所には

いられないのが、私の担当するお子。



「 暑くって、やってらんないよね〜 」


と、廊下に置かれた冷風機

の冷えた風雪の結晶を浴びながら


キャッキャ笑いと一緒に笑っていると


かつての現場で一緒だった

見知った顔が近づいて来た。




 あー、御出世なさったね〜

 親御さんも元校長だしね〜



お久しぶりでぇす、なんて

言いながらも過去のヤラカシ気づき

を、知っている身としては


可笑しくって仕方がない。




❛ 委員会 ❜ と言ったって


マトモな指導ができないからこそ

ソッチに回される人もいるからね〜



 教育業界の魔訶不思議 ニヤニヤ



ちなみにお子は、声をかけられても

まったく反応せず、無視だった。口笛





美は細部に宿る、と仰ったのは

のお姉サマであっただろうか?



 『 事実 』もまた、然り。



お子さんが受けている教育を通じて

「国」の意向をよくよく読み取って。


個性 ❜ や ❛ 主体性 ❜ なんて

全然求められてないからね。笑い泣き




渋谷の交差点で、見知らぬ誰か

に抱きしめられたことがある。



一緒にいた友人によると、その

誰か女性だったらしいのだが


私は友人の方を見て喋っていた

ので『誰か』の顔を見ていない。



フッと、首に腕を回され

ゆっくり抱きしめられて


「 会いたかった… 」と

耳元で小さく囁かれた。



ゾッとした。



足がガクガクし、相手の腕を

振りほどいて逃げてしまった。



『 人間じゃない 』


感じがしちゃったのですよね。

何の匂いもしなかったからか。



体臭も、香水や化粧品の

匂いも、何もしなかった。


でも友人にも姿は見えていた訳

だから、だったのだろうけど。



「 みなもに向かって真っ直ぐ

歩いて来てたから、てっきり

知り合いなんだと思った。」


なんて聞いたら、余計に怖くて

動悸が数日間も治まらなかった。




イタズラにしては静かすぎて

痴女!?という感じでもなく


人見知りを直す為の修行?

でもしていたのだろうか?



もしも前世で何か関係があって


本当に、私に会いたかったのだと

したら、邪険にしてごめんなさい。






新一年のお子の歌は、絶好調。





「 トゥットゥらり、タリ〜

♪ トゥットゥらりッタリ〜


 らるらるリルらり〜 ♪♪ 」



相変わらず何の歌だか

わからないけど、時々


「 あなたとコンビニ

 フ○ミリーマート♪」


なんてのも挟まっていて可愛い ニコニコ飛び出すハート




見た目も可愛い子なので

女子からよく触られてる。



「 ○くん、かわいいね〜ラブラブ


と、ほっぺをツンツンされたり。



でも本人は、まったく無視。

当然ながら目も合わせない。



時折男子からも触られてる。

ただ、男子は触り方が荒い。



「 ○くぅ〜ん ラブ 」と

腕をガシッと掴んだり。


ほっぺたをギュウ〜ッ

と両手で挟んできたり。



これにはさすがに、日頃

無反応のお子も泣き出す。




青鬼が来たーハッ大泣きピリピリ 」







真顔 青鬼…かぁ。 彼にこの世界は

どのように見えているのだろう?



ボンヤリとしか映ってない気が

するんですよね。なんとなく。


そんな中で、怖いよな。

いきなり強く触られたら。



「 もっと優しくね、」と

周りの子には言ったけど。



…でもなぁ。




優しく、だったけど怖かったもの。

理由がわからず突然触られるのは。


痴漢とはまた違う怖さだった。


 なんて表現が出てきたの

だから、彼も恐怖なのだろう。



親御さんは、周りの子達が

構ってくれるのは有り難い、


と仰っているけど…




お子の表情と、周囲の子らの

屈托のない無神経さとの間で


板挟みの私は、ちょっと複雑です。







怖い話をしてくれ、とせがまれ

知ってる話をあれこれしたけど


さすがにネタ切れになってきて


「 また今度ね。」と

誤魔化し続けていたら


「 せんせぇ〜!怖い話ぃいー!!」

と、廊下の向こうから叫んでくる。



そうして担任に引きずられ?! て

教室へ連れ戻されて行く、お子。



 仕方ない。アレを出すか… 





「 この話、本当に聞きたいですか?」


「 聞きたいです!」



「 でもアナタ。この話を

 聞いてしまったが最後、


 出る魂 かも?しれませんよ。


 本当〜に いいんですか?!」



「 だいじょうぶデッス!(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧


 ボク、怖い話大好きだから!!」




そうですか。


知りませんよ?

どうなっても…




 …『 オカ○ロさん 』

 を知っていますか?




この『オカ○ロさん』の名前を聞いて

しまったら必ず出ますから、その時は


「 オカ○ロさん、オカ○ロさん、

オカ○ロさん」と3回唱えなさい。


さすればソレは、消えるでしょう。




だがしかし万が一、

忘れてしまったら…





「 ぅわ〜〜〜!!ピリピリ



もういい、もういい、」





 知らんぷり 〜♪



ちぇ、なんだよ。口ほどにもない。

ザックリとしか話してないのにさ。



ま、どうせすぐ忘れるだろ。




 そして、翌日。


「 ね、せんせぇ。ほら、

昨日の話。出るんでしょ?



オカムラさん… おばけ 」




 真顔 さっそく間違えてる。




でも、訂正はしなかった。すると

会うたび、名前が変わっていって



「 ね、せんせぇ。アレ、

 ほら…、怖いんだよね?



…… おかみさん ……? 




ニヤニヤ 




それはある意味、正解。

お上は怖い、のは事実。


少し前まで、ムサシの大株主が

妖怪の孫だ、と出ていた情報も


『 そんなの陰謀論。デマです(笑) 』

選挙の不正集計?ないない(笑)』


としか、出て来なくなった。



デマだから、それ以外は

出て来なくなったのなら



『 妖怪 』が戦犯逃れる代わりに

CIAのスパイになった、という

話がN○Kでカットされなかった、


のは、本当だから?そこはもう

隠さなくていい、となったのか?





そうは言ってもお上

お優しくて、ですね。



『  非 接種の人を

差別しない ように!』



なんて文言が、現場内に回ってきた

お上からの文書の中にあったのです。




マスク 予防 だって、


『 強制はするな 』と。





じゃあ、強制 にしたのは

誰 なんだ?って話ですよね。


結局、一番怖いのは でしょう?




自分はいくつになろうが、永遠に

25歳以下の女性が好き、という


そういう趣向の男性は

一定数存在すると思う。



と、こんなことを言うと



モテない年増!? の僻みに

聞こえるといけないので


敢えてヤラしいことを言えば


そこそこ需要?! のある人生を

送ってきたので、お構いなく。



特に美術系の人からはよく褒めて

もらった。マニア受け!? かと思う。ニヤニヤ





で、そんな25歳以下好きの男は

当然!? 教育の現場にだって、いる。



心の中で秘かに思っているだけ

なのなら別に構わないのだけど


ハッキリ、態度に出すオヤジも

いて、これが心底気持ちが悪い。



しかもこの手の趣向を隠さない輩は


上限はあっても下限が限りなく

低いことが多く、ゾッとする。



「 あの子可愛いよね〜 ラブラブ 」と

代官詰め所で平気で言っていて


あからさまにえこひいきをする。





でまた腹が立つのが、こういう輩が


通常業務はソコソコに論文執筆に

精を出し(←持ち回りで回ってくる)


賞なんか獲っちゃうところだ。




 理屈だけは立派だからなー




皆さん、内心色々思っては

いるけど、口には出せない。


年功序列社会ですからね。とにかく。




でもこの手の輩が、私には

敬語で接してくるのである。



 何故か。



私の協力がなければ、あの子

を大人しくさせられないから。


研究授業が台無しに

なっちゃうもんね!デレデレ




でも、そうそうお望み通りの

態度は取らせられませんよ?



そう言うと、



「 いや、出来ないのは

いいんだけどさ。ただ、


周りからの励まし、とかさ。


❛ ガンバレ〜!❜ みたいな…?」



「 … ああ。


そういう 演出 

欲しいってことですか。」




あら、黙っちゃった。

ハッキリ言いすぎた?ぶー




たったの一人も躾られなくてさ。

そんなんがその道の専門家って。



アホくさ!



人間、謙虚に生きなきゃ

いけませんよ。だって、


転校して来たばかりの、噂の

問題児君が言っとりましたよ。



アナタの顔を、ひと目見て。




「 …アイツ。


やべぇ奴だろ?」



 笑い泣き笑い




溢れ出るものは隠せませんね。

それを読み取る力を無くすな!!