このコラムについて 

 

このコラムは、元浜学園国語科講師であるくま先生が、最強酷語男子であるこぐまと格闘している経験をもとに、受験で必要な国語力とは何か、そしてそれを引き上げるにはどうすればよいのか、その戦略と戦術をコラムにしてまとめたいと思います。

 

酷語克服のヒントになれば幸いです。

 

 

 

タイプ別酷語の改善方策 

 

このコラムもいよいよ残すところ後2回となりました。

今回は、今までのコラムで書いてきたことをもとに、主なタイプ別に酷語の改善方策をみていきたいと思います。


なお、「酷語男子・女子」という語が使われるのは、たいてい「国語だけが(あるいは国語と特定の教科・範囲だけが)」悪い場合です。私もこの意味で「酷語男子・女子」という言葉を使っています。


全ての科目が悪く国語も悪いという場合は、残念ながら以下のタイプのどれにもあてはまらず、より抜本的なところ(学習姿勢など)からの改善が必要になる場合もあるかと思いますのでその点ご注意ください。



タイプ1 理系型・真正酷語男子・女子 


 どんな子?


数学や物理・化学はキレキレなのに、国語になると、記号や記述問わずてんでサッパリ驚きという子たちです。むろんこぐまのこの系譜です。


この子たちをみると、「国語力がないと理解科目の文章題も解けなくなる!証明も書けなくなる!国語力は全ての源!」などという言説はまったくの嘘っぱちであることがよく分かります。


私の弟や、浜学園時代に最難関高に受かった男子など、私はたくさんのタイプ1の子たちをしっていますが、彼らは本当に国語はサッパリて、記述も何を書いているのかよくわからないレベルでしたが、数学の証明を見せてもらうと、緻密な論理で丁寧に分かりやすい答案を書いていました。算数・数学で必要な国語力と国語で必要な国語力は似て非なるものです。


このタイプは論理的思考力は問題ないものの、国語の土台となる語彙力、読解体力や、解き方の基本となるフレーム思考の全てが不足しており、長文読解は「時間があっても」解けない子が多いです。


早稲アカでいえば、カリテより(総合力が試される)組分けの方が悪く、記号、記述満遍なく取れない傾向があります。


 対策は


このタイプの子の改善方策は、論理的思考力を活かせるものから順に攻略していくことです。高校・大学受験ならそれは古文・漢文なのですが、中学受験には残念ながら出題されません。


となると、まずは文法、そしてその知識を使いながら解析的に読む論説文のフレームワーク取得がまずは即効性のある改善策です。



ただ、ここからは茨の道。これまで述べてきた力を満遍なく地道に強化していく必要があります。



タイプ2 記述食わず嫌い酷語男子・女子 


よく、塾の宣伝や合格体験記なとで、「◯◯先生の指導で◯か月で偏差値が20も上がりました!」といった記載を見ますが、その子たちは十中八九、このタイプに属する子たちです。


 どんな子?


小さい頃から公文式や親の読み聞かせ、本人の読書経験などにより、語彙力や読解体力には問題ないものの、論理的思考力がやや弱く、また自分の考えをアウトプットすることに強い抵抗を示す子たちです。


早稲アカでいえば、ペリテレベルの問題なら難なく解けるのに、組み分けになるとイマイチ、カリテでは記述が全く書けず、しばしば組分け以上に爆死する。学校ではカラーテストは解けるが作文になると固まってしまう…といったパターンです。


 対策は


この子たちの多くは、タイプ1と同じく理系であることが多く、「答えが定まらないと書けない(書きたくない)」というこだわりが強いです。まずはフレーム思考の強化で答えの定め方を学び(たとえば「塾技」テキストの後半が有効)、多少間違っていても、時間を意識してとにかく「書く」ことを意識するだけでこのタイプの子は劇的に成績を上げることが可能です。




タイプ3 空想つっぱしり型酷語男子・女子 


小3、4くらいまでは決して酷語男子・女子ではなかったのに、小5あたりからジリジリ酷語化する子はこのパターンの可能性ありです。


 どんな子?


語彙力や読解体力には問題ないものの、「想像力・共感力」がやや明後日の方向に向かい、本文に書かれていないことまであれこれ想像して答えてしまうというタイプです。


テストでは得点の乱高下が激しく、特に物語文では本人が面白いと思ったかどうかで得点が左右されます。平均すると論説文より物語文の方が得意で、どちらかというと社会や生物分野が得意な文系型の人に多い傾向です。


 対策は


このタイプの子たちは、まず本文を解析的に読むという「読」のフレーム思考をきっちり身につけさせる必要があります(たとえば「塾技」テキストの前半が有効)。


「なぜこう答えたのか」の手掛かりになるところを本文中に印をつけさせるのも有効な対策ですね。


これまで自分の想像に任せて自由に文章を読んで、それなりに成功してきた経験があるので、タイプ2より改善は苦労しますが、タイプ1よりは短期間で成績向上するケースが多かったように思います。


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ブログの紹介にっこり
 
元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記
 

 

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