かつて、
『風の谷のナウシカ』
の
原作(1982~1994年/宮崎駿)漫画最終巻を、読んだとき
それまでのジブリ映画が総て
まるでまやかしであったかの
ように思え、茫然としました。
そして、物語の結末を知らずして
わかったつもりになっちゃいかん
と、肝に命じたのでありました。
しかしそうした私が
今回、不本意ながら
観てもいない作品について語る
ことを、お許しいただきたい。
🙇🙇🙇💦
失礼ながら、観てもいないのに
一言申し上げたいその作品とは
ただ今絶賛公開中の、細田守監督
『竜とそばかすの姫』であります。
詳しいあらすじは省略しますが
なんでもこちらの作品、後半で
(※ネタバレになりますが)
17歳の女子高校生、主人公すずが
親から虐待をうけている少年宅に
たった一人で乗り込む、とのこと。
しかも、周囲の大人たちまでもが
一人で行かせる手助けをする、と…
この展開に、私は
疑問を覚えました。
かつて福祉科の学生であった当時、
バブルで浮わついた世間のかげで
児童養護施設で暮らす
子ども達のほとんどは
虐待により保護された
子ども達でありました。
虐待疑いに対し、警察が介入できず
「子ども達が死ぬまで
待てと言うのか?!!」
と訴え続けていた、教授たち。
そんな時代においてさえ、
児童相談所の、特に
女性職員が一人きりで
虐待の疑いがある家庭を訪問
することは、「危険だから」と
御法度になっていました。
また、現在
『児童虐待の通告は全ての
国民に課せられた義務』
と、なっており
※ 「虐待を受けた児童」→から
「受けたと思われる児童」まで
通告範囲はひろがっています。
さらに
『児童虐待を発見しやすい
立場にある人や団体は、より
積極的な児童虐待の早期発見
及び通告が義務付けられている』
(児童福祉法 第25条)
ことによって
「学校からの通報により、
警察が保護に駆けつける」
という事態に、私も
実際遭遇しています。
駆けつけた警察によって子供は
学校から直接、保護されてゆき
そうした措置は、大変迅速に
行われ、あっという間でした。
子どもはあくまで守られるべき立場
なのであり、子ども達自身が虐待に
立ち向かい、闘う必要はありません。
全世代に向けて発信された、この
リアリティーを履き違えた内容が
「公に助けを求めたところで
どうせ助けてはもらえない」
「立ち向かえない
弱い自分が悪い」
「自己犠牲は美しい」
そのような、偏った価値観
を植えつけてしまう恐れを
私は危惧致します。


