このコラムについて 

 

このコラムは、元官僚として霞ヶ関・永田町界隈でお国のために汗を流していたくま先生が、なかなか外からはうかがい知れない公民の裏側を面白おかしくお伝えするものです。

 

 

 

ついに最終回! 


公民の裏側といいつつ、中学受験の公民にはあまり役立ちそうにない裏話や暴露話が中心になっていた感もあるこのコラムですが、いよいよ最終回を迎えました。


みなさんお楽しみいただけたでしょうか?


最終回は、官僚の黒子としての奮闘ぶりにスポットをあてて、彼らにエールを送りたいと思います。



​官僚は大いなる黒子 


官僚は組織で仕事をし、個人の名前で仕事をすることをしません。これは弁護士との大きな違いです。


組織で仕事をする分、一人一人の名前は目立ちませんが、こなす仕事のスケールはそれこそ「国家」規模に大きい、それが官僚の仕事のツラいところであり、魅力的なところです。


そんな官僚たちですが、時には「ここまでするの!?」という黒子をしている場合があります。いくつかご紹介しましょう。


 苦情対応


まずはこれです。行政に対する苦情対応、これ誰が対応していると思いますか?


実は若手官僚の面々なのです。


例えば、学習指導要領に文句があって文科省に電話したら、まさにその学習指導要領の策定に携わる課の係員が対応することになります。


しかも、大抵その課の心臓部の係の係員(課に1-3人くらい)が出ることになります(その人でないと制度絡みの質問には責任持って答えられないため)。


これ、国民の声を行政に届けるという意味では素晴らしい仕組みなのかもしれませんが、苦情のなかにはカスハラまがいの長時間恫喝されつづけるような電話も少なくありません。私も係員時代、幾度となくこの手の苦情電話に苦労させられました。


ただでさえ国会対応などで目の回る忙しさの中で苦情対応するのは本当にツラいです。下手な発言でもしようものならすぐにネットでさらされて攻撃される世の中ですし、たとえカスハラまがいのことをされてもむげに扱うことはできませんし…凝視


最近、こんなニュースもありました。会社でも苦情が直接本社の戦略企画部門にくることはないですよね。当然の対応だと思います。




 国会議員対応


下記のコラムでもネタにした国会議員対応ですが、国会議員に対する官僚の献身ぶりは本当に筆舌に尽くし難いものがあります。



官僚は、国会議員の協力を得て初めて法律を成立させて政策を進めていけるわけで、彼らに尽くすのは当然ではあるのですが、時にはそこまでやるの!?と思わされたことも多々あります。


例えば、

  • 地元の入学式で来賓挨拶するので、昨今の国の政策をふまえた挨拶文を作成してほしい(←いやいや。それ選挙活動の一環みたいなもんでしょ?あなたが書けば?
  • 〇〇政策について、私の所属している党(◯主党でした)の政策を教えてほしい(←おたくの政党のことなんて知らんがな(´・ω・`)…いや、知ってるけどなんで官僚が答えなあかんの?おたくの党首に聞けや!
  • あなたの部署が担当している◯◯法の改正法案の審議で質問することになったんだけど、何質問していいか分かんないんだよね。代わりに質問つくってくれない?(←はい喜んで!(役所に都合の良い質問& 回答を作れるので)…しかし、立法府のプライドはないのか?
  • (震災時)原発事故が怖いから国会審議の時以外は東京に行きたくない。今京都にいるから、京都に来て法案の説明してくれる?(←上司が土日に行きました。くま先生は休日出勤して役所で待機
…おっと、あげるとキリがないのでこのへんで(汗

 

それでも、国を動かすのは官僚たち! 

 

時にはこんなツラい黒子をしなければいけませんが、それでも国の政策を立案し、ときには立法にまで介入して国の行く末を設計できるのは官僚だけに許された特権です。この魅力が揺らぐことはないでしょう。


下記は私が転職サイトに載せた「前職場への提言」です。ここに書いている思いは今でも変わっていません。


教育政策という国の基幹づくりに最前線で携われるというのはほかにない魅力でこの魅力が色あせることは決してないと思う。

他方、決して高いとはいえない基本給に残業代もきちんと出ない給与体制に加え、長時間労働が常態化して思うようにワークライフバランスが取れない現状では、働き方改革がどんどん進行している民間との格差が広がり、人材流出は避けられない。

給与はどうにもならない面があるため、とりうる手段としては、(1)業務の徹底した効率化(決裁ルートの短縮化、打ち合わせや会議時間の上限規制、電子決裁の推進、なんでも対面でご説明文化の改革など)(2)能力に応じた処遇(有望な若手の早期昇進など)を通じてこれ以上の流出を防ぐとともに、(3) 官民の人材流動化(民間からの期限付での中堅・幹部登用推進など)を進めていくのが良いかと思う。


今はここに書かれていることも少しずつ実施されているようです。官僚の仕事環境が整備され、より多くの優秀な人材がこの国の将来を担ってくれることを切に祈りつつ、このコラムをおしまいにしたいと思います。


ありがとうございました!


 

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ブログの紹介にっこり
 
元浜学園国語科講師で自身中学/大学/院/国家Ⅰ種/司法試験とあらゆる試験を一発合格してきた自称「受験のプロ」で、現役弁護士でもある「くま先生」が、国語が大の苦手な息子のこぐま(早稲アカから27中受予定)に伴走する受験記
 

 

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