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おいしい割烹の帰り道に、昭和の飲み会を見た
昨日は「美味しいものでも食べて
リラックスしよう」と思い、夜、
近所の割烹料理店へ行ってきました。
そのお店、50年近く続いていたの
ですが、店主の高齢化のため
今月いっぱいで閉店してしまうの
です。
めちゃくちゃおいしい。
でも、めちゃくちゃお高い。
つまり、わが家にとっては
「気軽に行ける店ではなく、
「よし、今日は記念日だ」
くらいの気合いが必要なお店。
久しぶりに行ったら、やっぱり
おいしい。

子どもですら、ひと口食べて、
「うまっ!」
と目を見開いていました。
普段、スマホを見ながら秒で
ごはんを食べるような子どもが、
料理を見つめて味わっている![]()
すごい。
そして、心から思いました。
ああ、こういう時間って大事だな![]()
おいしいものを丁寧に食べると
人は正気に戻る。
ところが、正気に戻った帰り道。
今度は、道端で正気を失っている人に遭遇しました![]()
真っ暗な電信柱の下に、若い男性が
うずくまっていたのです。
一瞬、
え、幽霊?
と思いました![]()
いや、幽霊にしてはスーツっぽい。
いや、スーツにしては姿勢がおかしい。
「大丈夫ですか?救急車呼びますか?」
声をかけても、ほぼ反応なし。
近くの家の方もちょうど帰宅されて
「これは救急車ですね」となりました。
よく見ると、30メートルほど
後ろには
スーツのジャケット。
道路には飲みかけのペット
ボトルの水。
そして本人は、ズボンが靴のところまで下がった状態![]()
たぶん、酔って家と間違えたのでしょう。
その男性は体育座りになったものの、
今にも後ろに倒れて頭を打ちそう
だったので、私が後ろに立ってガード。
数秒後、本当に後ろに倒れてきたので、
夫が支えて電信柱にもたれさせました。
推定25、6歳。
もしかしたら新入社員かもしれません。
そう思った瞬間、なぜか自分の息子と
重なってしまい、思わず叫びました。
「そんなにしてまで働かなくていいよ!会社、辞めていいよ!」
すると、しばらくして上司らしき
スーツ姿の男性と、彼女らしき
女性が駆けつけてきました。
「◯◯で飲んでいて…。お酒飲めるって言うから…」
出た。
令和なのに、昭和。
飲めるって言ったからって、
ここまで飲ませるか?![]()
夫もめずらしく少し強めの声で、
「一緒に飲まれていた方
なんですね」と言うと
「はい、申し訳ありません…」と
怯んでいる様子。
その横で私は、勝手に怒って
いました。
完全に息子と重ねています![]()
まだ中学生なのに。
気が早いにもほどがあります…
道端で泥酔している若者を見る
だけで、未来のわが子を勝手に
投影してしまう、、、![]()
その場は救急車を呼び、
事情は上司らしき方に引き継いで、私たちは帰宅。
本当はもう一軒飲みに行こうかと
思っていたのですが、
完全にそんな気分ではなく
なりました。
家に帰りながら、昔の会社
員時代を思い出した。
出張先の接待で、
女だからとなめられて
営業の女性と一緒にガンガン
飲まされたこと。
下ネタを言われても、
場を壊さないように笑って
いたこと。
翌朝、二日酔いでゲロゲロになり
ながら、取材と撮影に回った
こと![]()
あのころの私は、「仕事だから」と
思っていた。
でも、今ならわかります。
仕事だからって、心と体を雑に
扱っていいわけじゃない![]()
空気を読むことと、自分を犠牲に
することは違う。
そして今、私は求職中です。
だからこそ、あの夜の出来事は、
自分へのメッセージのようにも
思えました。
50歳からの仕事選びは、
もう「我慢大会」に参加
しなくていい。
時給、勤務時間、仕事内容。
もちろん大事。
でも、それ以上に大事なのは、
その仕事で、自分の心と体が
ちゃんと残るか。
帰宅後に、まだ自分でいられるか。
朝起きたときに、命が削られている
感じがしないか。
ここを無視しないこと。
仕事はいくらでもあります。
でも、自分の体はひとつ。
命に替えはありません。
若い人も若くない人も
枠から少しはみ出ていいと
思う。
結局それは、あの男性に
言ってるようで
今の自分に言いたかったこと
でした。
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