子どもの健やかな
「脳と心の育て方」を提案する
中学受験のゴッドマザーです
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教室で
子どもたちと向き合いながら
そして
一人の母として
今は祖母として日々を過ごしていると
「家庭って凄い場所だな」と
思うことがあります
生き方や、考え方や
世界との距離の取り方が
知らず知らずのうちに
染み込んでいく場所でもあるのだと
忙しい家庭が増えましたね
それはもう
感覚の話ではなく
誰の目にも見えている
現実だと思います
塾、習い事、仕事、送迎
家族全員が
それぞれに時間を抱えていて
一日終わってみると
会話のほとんどが
「連絡事項」だけで終わってしまう日も
あることでしょう
「今日は何時に帰るの?」
「これは終わった?」
「明日の持ち物は?」
それだけで
一日が過ぎていくことも
決して少なくありません
そんな毎日の中で
ときどきふと
こんなことを思うのです
家庭の教養って
今の子は
どこで育っているのだろう、と
特別な体験を
たくさん用意しなければ
いけないのだろうか
立派な話を
しなければいけないのだろうか
忙しい家庭では
もう無理なのだろうか
いろいろ考えます
少し私のことを・・・
私は小さい頃
父の布団にもぐり込んで
新聞を眺めていた記憶があります
もちろん、内容は読めません
それでも
知っている字や
ニュースで聞いたことのある言葉を
見つけると
「これ、どういう意味?」
と聞いていました
父はたいてい
面倒くさがらずに応えてくれました
逆に
「それ、どこで知った?」
と聞かれることもありました
今になって思えば
私がどこで知ったかによって
父はどこまで話そうか
考えていたのかもしれません
父がいない日に
塾の質問があるときは
書き置きを残しておきました
すると、朝起きたときには
必ず返事が書いてありました
夜中に帰宅する父ですが
早くお風呂に入って休めばいいのに、
スーツも脱がずに
返事を書いていたのよ、と
後で母から聞きました
土曜日に学校があった時代
帰宅すると
父が昼ごはんを
作ってくれることもよくありました
関西の人間なので
お好み焼きや焼きそばが
多かったです
豚肉だけではなく
えびや小柱、いかなど
海鮮がたくさん入っていました
「どうしてそんなに海鮮を入れるの?」
という話から
父が育った環境の話になり
山の暮らしの人はどうなんだろう
という話にも広がっていきました
そのときは何気なく聞いていた話が
後になって教科書に出てきて、
「あ、これ、お父さんが言ってた」
とつながるのです
当時はもちろん
テレビはリビングに一台だけ
ニュースも、クイズ番組も、アニメも
家族で一緒に見ていました
6時半までニュースを見て
そのあとサザエさん(笑)
『フランダースの犬』や
『母をたずねて三千里』の時間になると
地図や地球儀を出してきて
オランダやアンデス山脈の話を
したのを覚えています
一方的に受け取るだけの
テレビは少なくて
いつも一緒に考えたり
調べたり、話したりしていたように
思います
盤ゲームもたくさんやりました
オセロ、将棋、トランプ
「負けても泣かないこと」
それだけは、いつも約束でした
わざと負けてくれることは一度もなく
私はいつも本気で負けて
「まだまだだな」と笑われていました
あやとりや折り紙も、よくしました
図鑑を見ながら作り
うまくいかないと
どうすればつながるのか考える
今思えば、あれは自然に
「順序」や「対称」を学んでいた
時間だったのだと思います
けれど当時は
ただ、楽しい時間でした
こうして振り返ってみると
私は何かを
「教え込まれた」という記憶より
「一緒に考えてもらっていた」
という感覚の方が
ずっと強く残っているのです
そして今
塾で子どもたちを見ていると
この記憶と重なる場面が
はっきりと見えてくるようになりました
人の話を
最後まで聞ける子
聞こうとする姿勢
ニュースや出来事を
「自分とは関係のない話」と
切り離さずに受け取れる子
そういう子たちは決まって
家庭の中での空気の影響を
受けているように見えます
大人がどういう話をしているか
ニュースをどんな距離感で見ているか
そうした姿がそのまま
子どもの世界との
向き合い方になって
表れているのだと感じるのです
教養というと
どうしても
「何を与えるか」
「どんな経験をさせるか」
という話になりがちですが
本当は
もっと静かなところで
育っているのではないかと
私は思うのです
誰かの話を
ちゃんと聞く姿
わからないことに
立ち止まる姿
そうした「背中」を
子どもは、思っている以上に
よく見ているのです
特別なことをしなくても
いいのだと思います
立派な話をしなくてもいいのだとも
思います
忙しい日々の中で
ほんの一瞬でも
子どもの「ねえ、これってどうして?」に
面倒くさがらずに向き合う
それだけで
家庭の教養は
今日も少しずつ育っていくのだと
そんなふうに感じています
そして、その姿勢そのものが
いつかその子が
様々のことに向き合うときの
静かな土台に
なっていくのだろうな…とも
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お孫が1歳2か月になりました
今年のクリスマスは
絵本のアドベントカレンダーを
贈りました
1日1冊
24冊の小さな本
12月1日
最初の小さな扉を開けたとき
中から出てきた本を
ニコニコしながら
両手で持って振っている動画を
息子が送ってくれました
もちろん、まだ文字は読めません
物語も、もちろん分かりません
それでも、「これは本だ」ということは
もうちゃんと分かっているようでした
小さな体で
本を抱えている姿を見ていて
ああ、教養の芽は
こんなふうに
何も言葉にならないところから
始まっていくのかもしれない…
そんなふうに思いました
この子にも
たくさんの言葉と、たくさんの問いと
たくさんの世界が
やさしく降り注ぎますように
母の合言葉
教養は、言葉より先に
姿で伝わっていく
ゴッドマザーのひとこと
1歳の小さな手に握られた1冊の本にも
もう「世界の入口」があるのだと思います
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