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教室で
2024年の共立女子中(2月2日)の
過去問を解いていたときのこと
国語の文章に
とても心に残る話がありました
伊藤亜紗さんの『体はゆく』
ピアニストの古屋さんの話です
コンクールの日
会場を勘違いして
遅刻しそうになり
全力で走って駆けつけた
何週間も前から整えてきた準備が
すべて崩れてしまった
ところが
そのあとの演奏が
人生最高の演奏になったそうです
文章では
「こうすればうまくいく」という
自分なりの決まりごとを
「方程式」と呼んでいます
ホールのピアノは
家のピアノとは響きが違う
だから本番では
いつもの方程式が
自然と崩れていく
それでも古屋さんは
目の前のピアノに触れながら
その場で演奏を組み立て直せた
そして筆者は
「うまい」と「うまくいく」は違う
と書いています
読みながら
これは中学受験そのものだなと
思いました
家で解けている
塾のテストでも取れている
その子はきっと
「うまい」のだと思います
でも入試の日は
知らない教室
知らない机
隣の子の鉛筆の音
いつもより早い時間
大問1が
思ったより難しい
見たことのない形の問題が出る
いつもの方程式が崩れる場面は
いくらでもあります
そこで
「いつもと違う」と固まってしまうか
「じゃあ、こうしてみよう」と
組み立て直せるか
うまくいくかどうかは
ここなのです
文章には
一流のピアニストほど
ふだんと違う弾き方ばかりしているから
本番が怖くない
という話も出てきます
いつもと違う時間に弾いてみる
違う練習室で弾いてみる
そうやって
自分の方程式の外側を
探しておくのだそうです
毎回同じ練習を
同じように繰り返すだけでは
ここは育ちにくいと思います
そこで出番になるのが
過去問と模試です
模試は
知らない会場
知らない子たち
初めて見る問題
過去問は学校ごとに
問題の量も
並び方も
時間の厳しさも違う
どちらも
いつもと違うピアノなのです
だから
点数を取りにいくだけでなく
少しずつ条件を変えてみてください
入試と同じ時間帯に解く
いつもと違う場所で解く
解く順番を
始める前に決めてみる
そして終わったあと
点数より先に
ひとつだけ聞いてみてください
「今日は、どこで予定を変えた?」
難しい問題を後に回した
途中で時間配分を変えた
読み方を変えた
そんな言葉が出てきたら
その子は
その場で組み立て直せるでしょう
また、練習のときに立てた予想を
本番で確かめる
という考え方だってあります
予想が外れたら
組み立て直す
過去問や模試は
それを何度でも試せる場所です
1月、2月
いつもと違うことは
必ず起きます
そのときに
「あ、模試のときと同じだ」
と思えたら
それだけで強いと思います
母の合言葉
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